京都市内で人気のビストロ@BistroYanagihara ビストロ ヤナギハラ

すでに人気店だったのに、MBS魔法のレストランで紹介されて、拍車をかけた感じ。自家製ソーセージ入りシュークルートなど、旨味たっぷりなところを味わってみて下さい。そのほかには、カスレやコンフィなどのオーブンで仕上げる料理に定評あり。

Address
京都市中京区河原町通二条上ル西側
(地下鉄・京都市役所前駅から5分くらい)
Information

シャルキュトリの盛り合わせ

毎度のことながら、予約が取りづらい、週末ならほぼ無理と聞きますし、今回は友人の食事会に飛び入り参加というラッキーな来店。入店時は空いていたものの、そこも予約済みで夕方の1回転目は満席です。

前菜として注文したシャルキュトリの盛り合わせは、田舎風パテ、燻製した牛タン、豚肉のリエット、豚足のゼリー寄せ、イベリコ豚の長期熟成サラミで、肉・肉・肉(笑)

4人(実質3人)でワイン1本では全く足りず、即座に追加していましたね。

メインは、牛イチボのステーキ、カスレ、鴨のコンフィ、豚肩ロースとジャガイモ、ニンニクのロースト。

旨味たっぷりの豚肩ロース、カスレも良くて、お皿に残ったソースは、サワーブレッド(吉田パン工房さんのもの)につけて、最後まで味わい尽くしました。

これから先だと、アルザス地方の郷土料理シュークルートもいいし、もうしばらくで国内産のジビエ(日本での解禁は11月15日)がメニューに入るはず。

ほんの少しだけ話をした隣席のお2人は、念願の初来店とのことで、牛ほほ肉の赤ワイン煮込みをすごく気に入っておられて、和やかな雰囲気の中、他の席の皆さんも、とても楽しそうに食事されていました。

田舎風パテ

こちらの看板、代名詞といえば、肉。

あらゆる産地の、あらゆる部位を調理し、最高の状態で出てくる。

パテをはじめ、テリーヌ、リエット、ソーセージやハムなど、シャルキュトリーは、すべて店内で手作り。

普段は盛り合わせで注文することが多いけれど、たっぷり食べたくて、田舎風パテを単品で。

複数の部位が混じっているので食感がおもしろくて、時間が経ってくると、脂肪分が溶けてくるんでしょうね、

しっとりとした舌触りに、そして、甘さも。

付け合わせのピクルスは浅めで、ほのかな酸味にシャキシャキとしていて、箸休めっぽい感じでした。

豚背肉のロースト

「何がいいでしょう?」と相談したら、「ちょっと時間がかかりますが、ぜひ」とのことで、これを。

噛むとじんわり旨味が、特に脂身のおいしいことったら。前菜にシャルキュトリー、鴨肉のコンフィーとシュークルートと、肉尽くし。

牛ほほ肉の煮込みまでは入らず、断念。次回に。

フランス産の地鶏の丸焼き

まず、この地鶏なんですが、産地が指定され、血統、肥育の状況や期間、飼料、鮮度までが管理されており、その上で認証を付与するというもの。

日本の場合、ブランドに傾倒しているところがあるようにも感じますが、ワインほどとはいかないまでも、厳格な取り決めがなされているんですね。

丸鶏ですから、当然のことながら骨付きで、もも肉に胸肉、ささみ、それに首回り(焼鳥でいう、せせり)

部位ごとに違った味わいがあり、非常においしいです。

早めに予約を

3日ほど候補を挙げて友人が予約を取ってくれたのですが、その日だけはだめという日になってしまい、残念ながら欠席に。

一皿あたりの量が多いので、4人でシェアするのがおすすめなんだけれど、友人達が「ヤナギハラさんの料理は秋冬がいいね」と言っていたのには同意見かな。

それは、仕上がりにムラがあるということではなくて、滋味溢れる素材の味わいが決定的に違うから。

牛肉のロースト

メニュー構成の特徴として、肉の種類の多さというのがあり、牛肉をはじめ、豚肉や地鶏、鴨、ウサギ、季節によってはジビエも並びます。

以前には牛肉の赤ワイン煮といったお料理は食べたことがあるのに、ステーキっぽいものはなく、それで今回はローストにしてみようということになって、そのソースのおいしいことったら。

こちらではバターやクリームを全く使わないそうで、肉汁の旨味が凝縮した仕上がりでしたよ。

シャルキュトリ盛り合わせ

全12席という小規模ゆえ、現在も予約が取りづらい状態が続いています。

同伴者に初来店の知人がいたので、前菜はシャルキュトリ盛り合わせに。

※シャルキュトリ:豚肉やその内臓から作ったソーセージやパテなどの加工品のこと

そのボリュームと旨さに、あっという間に白ワインを飲み干してしまい、甘みたっぷりの玉葱のキッシュ、これもおいしかったですよ。

ボリュームたっぷりの肉料理**

牛肉に豚肉、鴨肉、鶏肉と、その産地や銘柄、部位は日によって替わるものの、ビストロヤナギハラさんといえば肉料理ですね、それもボリュームたっぷりで。

前菜の「田舎風パテ」から、もう赤ワインがほしくなるようなインパクトがある味わいだし、メインだと煮込み、秋冬にはココット鍋で出てくる料理もおすすめです。

アルザス地方の名物料理

ほかにはコンフィやパイ包み、それに鳩なら、いろんな部位が一皿にのせられて出てきますよ。個人的に気に入っているのは、アルザス地方の名物料理「シュークルート・ガルニ」

一皿あたりの料理が多いですから、何人かシェアすることにすれば、たくさんの料理を楽しむことができると思います。その場合は、必ず予約を。


※2011.11.9記載「京都・河原町二条のビストロ:ヤナギハラさんでシュークルートを

オープンは確か昨年の12月だったと思いますから、まだ一年未満ながら、その人気は定着したと言っていいほどの、席の埋まりようです。

前菜は500円くらいから、主菜で1,500円前後というところでしょうか、地域的な分類だと、アルザス料理が中心ということになるそうです。


がっつりな気分の夜に

前菜:タプナードや豚のリエット、ハモン・セラーノなどのおつまみっぽいなものから、ひと手間加えられたサーモンマリネやチコリのサラダ、それに旨味の詰った田舎風パテまで、迷うほど用意されていますので、盛り合わせにしてもらうことも可能です。

主菜:こちらも種類が多くて、定番の鴨のコンフィやカスレ(鴨のコンフィ・豚のバラ肉・自家製ソーセージ・白インゲン豆の煮込み)、自家製ソーセージと豚バラ肉とじゃがいも入りのシュークルート、牛ほほ肉の赤ワイン煮、そのほかには鍋ごと出てくるココットなどの肉料理が中心。

デザート:クレームブリュレやヌガー・グラッセなどが用意されています。食後、もうすこし飲みたいという時は、チーズを少しだけ出してもらうこともできますから相談してみて下さい。

ワイン:料理との組み合わせから、しっかりした味わいのものが多く、グラスでもボトルでもオーダーできます。それと、シャンパンもありますから、最初にグラスでといったことも。

人気です

場所は、河原町二条の交差点の西側歩道を50mほど北へ、最寄り駅は地下鉄・京都市役所前駅で、ここからだと250mほどだと思います。店舗は、VeryBerry Cafeさんと同棟になっています。

小さなお店でランチなしの夜だけ営業で、夜ともなると河原町二条から北はひっそりするという地理的な条件をはね除けて、夕方一番の利用だと休日は全く無理といった状態、平日の10時頃からでも入店があります。

ビストロの雰囲気を味わって

メニューは壁の黒板に書いてあり、その他にも何かあれば口頭で、ワインについても遠慮なく、相談してみて下さい。料理については、出てくるまでにやや時間がかかります。

騒がしいということではなく、賑やかな雰囲気の中で食事をするといった感じの、気軽でおいしい人気のビストロだと思います。たまに思い出したように行っては、肉料理の旨味を堪能しているのです。