カウンターにおばんざい＠お数家いしかわ

京野菜がたくさん使われていますし、絶妙な干し加減の干物は、ぱりっと焼き上げられた皮までおいしく、旬の素材で作られる白和えやてっぱいは日本酒とよく合います。こういったお店ではやはり、定番ものよりも季節の味を楽しみたいですよね。

以前なら、十分に可能だったと思うんですね。

それが今じゃ、「平日でも早い時間帯は予約がないと入れないこともある」と、接客のスタッフさん。

1階のカウンター席ということになりますし、入れ替わりながらも常に全席が埋まっているような状態だと、落ち着いて食事する感じじゃないかも。

そういえば、ここ最近は女性ひとりの方を見かけなくなったような気もします。

久しぶりの来店となりました。

平日でしたが、満席になった午後8時前で女性が半分より多いくらい、みなさんが楽しそうで、普段よりは賑やかだったかも知れません。

お品書きが特別なにか変わった感じではないけれど、日替わりから注文した南蛮漬けの、酢の効き方がちょうど良くて、とてもおいしかったですね。

雰囲気も含めて味わいたいなら、カウンターがおすすめ。

おばんざいは少量の盛りつけなので、あれこれ注文できるところがいいですね。

この前だと、おからコロッケと野菜の天ぷらがおいしかったな。

てっぱいや酢の物、白和えあたりから、いつも始めるのですが、ポテトサラダやアボガドクリームチーズといったものもよく出るんだそうです。

京都を旅行中のお客さんとの間で、「屋号にもある“おかず”が地の呼び名であって、今は“おばんざい”のほうが、通りが良くなりましたね」というような会話が聞こえてきました。

てっぱいや白和え、季節の野菜のかき揚げや天ぷら、田楽、一夜干しの炙りもの、そぼろあんかけや蒸し物、炊き合わせなどなど。

日替わりのおばんざいを目当てに行くことがあります。行ってみて良かったと、読者さんからの報告メールが多いお店のひとつ。

※2013.8.2記載「安心して口にできる」

カウンターにずらりと並んだおばんざいが人気の、この界隈ではよく知られたお店であり、平日でも早い時間から席が埋まっていきます。

その数々のおばんざいは、見た目、味わいとも派手さはなく、作り手の顔が見えるというのでしょうか、どこか懐かしいような、安心して口にできる料理といったもの。

小料理屋さんっぽい雰囲気

そんな日替わりの料理は手書きのメニューにたくさん並んでいて、あれこれ食べたいとなるとグループで出向きたいところなんですが、2階のお座敷はやや狭いですから、2人くらいで、カウンターでの利用というのがおすすめ。

※2008.12.31記載「路地奥にある、おばんさい屋さん。高倉通四条「お数家いしかわ」」

最後の一軒は、路地奥にあるという立地、建物や風情、その料理までもが京都らしい、お数家いしかわさん。

大丸京都店から四条通をはさんだ向かいにあるルイヴィトン、その東側の高倉通を南へ、その先の綾小路通との中間くらいの西側。

京町家の軒先に、営業時間になると「いしかわ」という看板が灯り、通りにある目印というとこれだけ・・・黒板が置いてあったかも。

その路地に入り、奥から２軒目です。

カウンター席へぜひ。

思ったよりも安くて、それでおいしいよと紹介されても、その外観からは、ちょっと信じがたい感じがするのですが、ご安心あれ。

店内は明るくて、カウンターには、おばんさいが並べられてあって、お代金の方も、思ったより安い印象を受けるはずです。

迷ったら盛り合わせに

一皿の量はさほど多くはないのですが、用意されている料理の数が本当に多くて、選び切れないほど。

定番のほか、季節もの、お造りなんかは日替わり、盛り合わせにもできますから、そのあたりは遠慮なく相談を。

坊ちゃんかぼちゃ

あまり手を掛けずに、素材感や旨味を引き出す調理で、おばんさいらしい仕上がりの料理の数々が出てきます。

坊ちゃんかぼちゃの天ぷら、たまんないくらいの甘さでしたよ。

名物、初産み玉子かけごはん

かき醤油が用意されていて、これがよく合うそうです。（実は生卵が苦手で、これは同伴者の感想）

女性に人気、オーダーストップは23時。

店内は、一階がカウンター席、二階がテーブル席になっています。

女性に人気、平日でも混雑しているとのことですから、行く前に電話で確認するか、前もって予約して下さいね。

熱燗がほしくなる味

やさしい味って、こういうものを言うんだな、寒い日なら熱燗が飲みたくなる、そんな感じがするお料理です。

ほっこりしたいなって時にぜひ。23時オーダーストップというのも、のんびりできていいですよね。